仮交際から真剣交際に進めない原因|婚活で住まいの希望を押しつけていませんか?
仮交際で、結婚後の住まいについて話し合うようにお伝えしています。
住まいに関する考え方が大きく違うと、真剣交際へ進めないことがあるからです。
- マンションか、戸建てか。
- 賃貸か、分譲か。
- 職場の近くがよいのか、少し離れてもよいのか。
- 実家や地元の近くに住みたいのか、遠方への移住も考えられるのか。
特に、お互いが今の職場で働き続けたい場合や、現在の居住地が離れているカップルにとって、住まいは簡単に答えの出ない問題です。
だからこそ、仮交際中から少しずつ話しておく必要があります。
ただし、早めに話し合うことと、今すぐ結論を出すことは違います。
自分の希望を伝えるだけでは、話し合いになりません
住まいについて、自分の希望を持つことは悪くありません。
「通勤しやすいところがいい」
「環境のよい場所に住みたい」
「子どもの教育環境を整えたい」
「実家の近くに住みたい」
「いつかはステータスのある地域に家を持ちたい」
それぞれに理由や夢があるでしょう。
しかし、
「自分はここに住みたい」
「自分にはこういう事情がある」
「だから、あなたにこちらへ来てほしい」
と、自分の希望を基準に話を進めてしまうと、それは話し合いではなく、相手に同意を求める時間になります。
目の前の相手にも、続けたい仕事があり、これまで築いてきた生活があり、家族との関係があります。
自分の事情ばかりを説明し、今すぐ相手に判断を求めると、
「私の事情は、どこまで考えてくれているのだろう」
「この先も、意見が違うたびに私が合わせるのだろうか」
「この人とは、本当に二人で話し合っていけるのだろうか」
と不安にさせてしまいます。
本人は現実的な話をしているつもりでも、相手の立場から見ると、結論を急ぐ姿勢は一方的に映ります。
意見が違うこと自体が問題なのではありません。
相手の考えを十分に聞かないまま、自分の希望を受け入れてもらおうとすることが、「この人とは一緒に生活をつくれないかもしれない」という印象につながるのです。
まだ始まっていない将来を、一度に決めなくていい
まだ結婚生活は始まっていません。
結婚後、すぐに家を購入するのでしょうか。
子どもが生まれる前から教育環境を一つに決め、将来も同じ職場で働き続ける前提で、住む場所を固定する必要があるのでしょうか。
結婚後には、働き方や収入、家族構成が変わることがあります。
そのとき、住まいに求めるものも変わるかもしれません。
まずは賃貸で暮らす。
お互いの中間地点を探す。
通勤時間と家賃のバランスを考える。
実際に二人で生活してから、家を購入する時期・場所を決める。
家族が増えたら、そのときに改めて考える。
時間やお金を味方につければ、選択肢はいくつもあります。
現実的に考えるとは、今すぐ一つの答えに決めることではありません。
今決めることと、将来決めればよいことを分け、段階的に考えることです。
成婚カップルの実例1 まずは中間地点の賃貸から始めた二人
先日成婚したカップルは共働きで、お互いの居住地が離れていました。
どちらか一方の希望に合わせるのではなく、
「お互いの中間地点で探そう」
と、フェアに話し合いました。
最初から家を購入するのではなく、選んだのは賃貸です。
まずは二人の生活を早く始める。実際に暮らしながら、通勤や生活のしやすさを確かめる。家族が増えたら、そのときの状況に合わせて住まいを考え直す。
二人とも「今、すべてを決めなくてよい」と考えたため、話は滞ることなく進みました。
住まいを決めることよりも、まず二人の生活を始めることを大切にしたのです。
成婚カップルの実例2 社宅を将来の一戸建てへの準備期間にした二人
実家の近くで一戸建てに住みたいと希望していた女性がいました。
男性はその希望を否定せず、
「将来は家を建てたいね。そのために、最初は僕の会社の社宅に住んで、二人で貯金することも考えられないかな」
と提案しました。
「実家の近くの一戸建てか、社宅か」と、どちらか一方を選ばせたのではありません。
女性の希望は残したまま、実現する時期と順番を二人で考えたのです。
まずは社宅で住居費を抑え、将来の一戸建てに向けて貯金する。
その後、女性は仕事を離れ、現在は子育てに専念されています。
社宅を選んだことで家計にゆとりが生まれ、家族の状況に合わせた選択ができました。
希望を押し通すのでも諦めるのでもなく、時間とお金を味方につけた例です。
成婚カップルの実例3 購入済みのマンションを安心材料に変えた男性
独身時代にマンションを購入していた男性もいました。
すでに住まいがあるため、居住地についての自由度は高くありません。
そこで、プロフィールにマンションを所有していることと、結婚後の生活を具体的にイメージできる安心材料を記載しました。
その内容を理解し、「この住まいで生活することも考えられる」と納得した女性とお見合いへ進みました。
成婚後、女性からは、
「引っ越しが楽だった」
「一から住まいを探さなくてよかった」
と喜ばれました。
持ち家があること自体が問題なのではありません。
「購入済みだから、ここに住んでもらう」と一方的に決めるのではなく、あらかじめ情報を伝え、相手が納得して選べるようにする。
この男性は、住む場所を変える余白ではなく、相手が安心して判断できる余白をつくりました。
話し合いとは、二人の答えをつくること
3組の住まいに対する考え方は、それぞれ違います。
中間地点で賃貸を選んだカップル。
社宅で貯金し、将来の一戸建てを考えたカップル。
購入済みのマンションで生活を始めたカップル。
どれが正解ということではありません。
共通しているのは、自分の希望を相手に押しつけず、二人にとって無理の少ない方法を考えたことです。
話し合いとは、自分の希望を説明し、相手に納得してもらうことではありません。
「私はこう考えているけれど、あなたはどう?」
「二人にとって、無理の少ない方法は何だろう?」
「今決めることと、将来決めることを分けられないかな?」
と、お互いの事情を同じテーブルに載せることです。
大切なのは、住まいよりも生活をつくるチームメイト
住まいは、もちろん大切です。
しかし、その住まいで誰と、どのように生活していくのでしょうか。
希望する地域や家の形を守ることに気を取られ、目の前の相手を不安にさせてしまっては、本末転倒です。
結婚生活で必要なのは、最初からすべての条件が一致する相手ではありません。
意見が違ったときにも相手の立場に立ち、状況に応じて二人で答えを考え直せるチームメイトです。
住まいについて話すとき、一度立ち止まって考えてみてください。
自分の希望を受け入れてもらおうとしているのか。
それとも、この人と一緒に暮らしていく方法を考えようとしているのか。
仮交際で確かめたいのは、希望する地域に住めるかどうかだけではありません。
意見が違ったときにも、二人で話し合い、新しい答えをつくっていける相手かどうかです。
そのために必要なのが、今すぐ一つの結論に決めつけない、住まいに対する「余白」なのです。
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